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春日部の三州製菓とコエドブルワリーがコラボ煎餅 埼玉土産目指す

社長の斉之平一隆さん

社長の斉之平一隆さん

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 煎餅などの菓子製造会社「三州製菓」(春日部市銚子口、TEL 048-735-1151)が10月27日、「コエドブルワリー」を展開する協同商事(埼玉県川越市)とのコラボ商品「ビアモルトクラッカー」を発売する。

麦芽粕を練り込んで焼いた、薄焼き煎餅「ビアモルトクラッカー」

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 三州製菓は、1950(昭和25)年7月に東京都文京区で米菓製造業として創業し、1970(昭和45)年、春日部市に本社を移転。揚げ煎餅や、パスタを揚げた「スリーズパスタスナック」をはじめとして、コラボ商品も販売している。

 社長の斉之平一隆さんは、クラフトビール「COEDO」などを製造する協同商事社長の朝霧重治さんと、埼玉県物産観光協会で共に役員として活動するなどつながりがあった。斉之平さんは「いつか一緒に何かやりたいと思っていた。2年ほど前に当社のパスタスナックとビールのセットをオンライン限定販売した。お客さまからは『組み合わせが良い』などの反応があった」と振り返る。

 今回のコラボ商品は、斉之平さんが海外のニュースからヒントを得た。「アメリカのニュース記事で、ビール麦芽かすを入れたパンや洋菓子がSDGsなどの流れからはやっていると知り、このような菓子作りも面白いと思った。麦芽かすは牛の飼料にするか廃棄にするかしかないが、栄養が豊富に含まれているということで、これを煎餅に練り込んで商品化できないかと、朝霧さんに相談した」と話す。

 麦芽かすの提供を受け、煎餅生地に混ぜて試作したところうまくいったため、コラボ商品が完成した。クラフトビール「COEDO瑠璃-Ruri-」の麦芽かすを練り込んで焼いた、薄焼き煎餅「ビアモルトクラッカー」(10枚=540円、20枚=1,080円)。

 斉之平さんは「『COEDO瑠璃-Ruri-』に合うように作った。香りが華やかなビールであるため、その邪魔をしないように、味付けには発酵バターを入れまろやかな風味にした。おつまみにもなるようにブラックペッパーも少し入れた。相乗効果でビールの香りが引き立つ。まだまだ家の飲みの機会が多いと思う。おいしいビールに合うおつまみ煎餅として試していただけたら」と話す。「今回は川越と春日部にある会社の埼玉県コラボ。埼玉県土産となれば」とも。

 エス・テラス(銚子口)三州総本舗、三州総本舗オンラインショップをはじめ、首都圏のサービスエリアなどで販売する。

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