春日部の「みどりスーパー」(春日部市米島)をはじめとした5店が1月7日、「そこらへんの七草」商品を販売する。
新しい年の無病息災などを願って食べる「七草がゆ」。同店総菜部の河内みどりさんは「当店はおかゆではなく、ダイコン、シイタケ、ネギ、菜の花、ブロッコリー、ニンジン、サツマイモを天ぷらにして、『そこらへんの七草天丼』を提供する。通常の『七草』は『そこらへん』ではなかなか手に入らないので、春日部のそこらへんにある旬の野菜を7種使うことにした。野菜を揚げて、新年の気分と運気も上げたい」と話す。
同店は映画「翔んで埼玉」公開当初の2019年、映画の「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ」というせりふにちなみ、「そこらへんの草天ぷら」を開発し販売を開始。昨年4月には「そこらへんの草天丼」を開発。河内さんの呼び掛けにより、近隣の複数店が地元産の野菜などを使った「そこらへんの草」商品を同時に販売し市内外で話題を集めた。
今回も河内さんが呼び掛け、市内4店が春日部産の野菜を中心に使ったり、「七草」にまつわったりしている商品を販売する。
商品は、揚げギョーザ専門店「春日部巻き 揚げ餃子包工房」(上柳)=小松菜・ニンジン・ニンニク・ショウガなど7種を使った春巻き「そこらへんの七草マッキー」、カレー店「アジアン レストラン シタラ」(大衾)=ジャガイモ・長芋・インゲン・ホウレンソウなど7種を使った「そこらへんの七草カレー」、洋菓子店「お菓子の家 スワン」(藤塚)=七草の絵をプリントした7枚のクッキーセット「七草クッキーサブレ」、自然食レストラン「camecame30」(大枝)=通常のランチに、ダイコンやウコン、埼玉県在来種のみやまこかぶなど7種を使った「七草のインカ風粥」の小鉢を付ける。
河内さんは「昨年は『そこらへんの草』という言葉を用いていろいろな商品を作ったが、面白さが優先だった。今年は草DGs(SDGs)、草ステナブル(サステナブル)を目指していく。『そこらへんの草』という名の野菜を食べて、皆さんに健康で葉っピー(ハッピー)になってほしい。そこらへんの農家さんともつながって、農家も食べる人も、皆で葉っピーになれたら」と笑顔を見せる。
販売数や販売終了日などは店により異なる。