「春日部大凧あげ祭り」の2枚の大だこに書かれる文字が「春日部」「躍進」に決定し、旧宝珠花小学校体育館と江戸川小中学校体育館で2月27日、文字書きが行われた。
江戸時代に始まった伝統行事で、国の選択無形民俗文化財に指定されている「春日部大凧あげ祭り」。2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となった。今年の開催可否については決定しておらず、昨年から協議を重ねている。
1月から一般公募していた大だこ2枚に書く文字は、「春日部」「躍進」に決定。大だこは庄和大凧文化保存会の上若組と下若組が制作する。
庄和大凧文化保存協会会長の川島栄さんは「文字の応募は80件ほどあった。新型コロナ感染終息を願う文字も多く、文字を推薦する理由に『新型コロナウイルス感染症が終息して、春日部が発展してほしい』と添えられていた『春日部』『躍進』に決まった。私たちの思いと同じだったことから選んだ」と話す。
川島さんは「祭りの準備は進めている。現在協議を重ねていて、皆の気持ちは一つだが、感染状況を見極めている。大だこを作ったり揚げたりする技術は言葉だけでは伝わらない。江戸時代から続いている技術を継承できたら」と意気込む。