春日部市の松実高等学園(春日部市中央1)がプロのミュージシャンらと制作した健康ダンスソングの披露を6月11日、旧吉田幼稚園(幸手市)で行った。
同園は、2003(平成15)年に設立した通信制高校で、初等部・中等部・高等部から成る。同園初等部校長の葛貫庸子さんは「当園は、幸手市で農業体験を行うなど、幸手市との関わりが深い。その関わりの中で、コロナ禍で心と体の健康が保てない人などが増えたということを耳にした。そこで、大人も子どもも心と体がハッピーになるようなダンスソングを当園の授業の一環として作り、それが幸手市のためにもなれば」と経緯を話す。
音楽コースの生徒が、講師を務めるプロミュージシャンらと共に音楽を、ダンスコースの生徒がダンスをそれぞれ制作。葛貫さんは「対面で制作できない時期はZoomを使うなど、苦労しながら半年ほどかけて制作した」と話す。
健康ダンスソングの名前は「幸せの花」。制作に当たり、幸手市民約80人に対して「どのような未来になったらよいか」「幸手の良いところは何か」などについてのアンケートを実施した。桜、アジサイ、ヒガンバナなど花にまつわる回答が多かったことから、花にまつわる言葉を使って生徒が作詞。花を表現するダンスや、手話で「幸せ」も表現した。
子どもたちの未来について同園と同じ思いを持ち、企画の段階から関わった幸手市子ども会育成連絡協議会同協議会の松田八重子さんは「今後は幸手市内の学校で活用できたら」と話す。