越谷市内で現在、伝統工芸品の職人や一般市民らがそれぞれの手仕事・特技・趣味を生かした講座を開く「越谷技博(わざはく)」が行われている。
10月1日に始まり、越谷市内の会場や店舗など約50会場で、さまざまな講座を開いている同イベント。講座は、市の伝統工芸品である甲冑(かっちゅう)の一部分でキーホルダーを作る「栴檀(せんだん)キーホルダー作り」や「久伊豆神社神職と境内散策ツアー」「道ばた美術館 シャッターに絵を描いてみよう」など、伝統工芸を学ぶものから散策ツアーなどまで多岐にわたる。
講座の中の一つ、越谷の伝統工芸品の作り方を学ぶ「千鳥うちわ 工芸教室」は、千鳥うちわ職人の藤田昂平さんが作り方などを教える約3時間の講座。女性参加者は「千鳥うちわがかわいいので作りたいと思い参加した。ほかにもいくつかの講座に参加しているが、ものづくりをしている作家さんなどを近くで見ることができるのも良い」と話した。
実行委員会代表の井橋潤さんは「昨年は147講座だったが、今年は内容などを精査し講座数を減らした。女性の参加者が多く、中には親子での参加もあり、『楽しかった』『自分も来年出展したい』などの感想が寄せられている。出展者同士の横のつながりもできて、越谷を盛り上げようという思いがかなり強くなっていると思う」と話す。
講座により日時、受講料、参加条件が異なる。10月30日まで。