ラーメン店「Dosanko(ドサンコ)大将」(春日部市中央1、TEL 048-737-5178)が1月2日、オープン30周年を迎えた。
春日部駅西口改札から徒歩約1分の線路沿いにある同店。みそラーメン、塩ラーメン、居酒屋風つまみ、酒などを提供する。前店は1970年代にオープンしたラーメン店チェーンの「どさん子大将」。現店主の高橋信夫さんは、妻の恵子さんが前店でパートとして勤務していたことをきっかけに前オーナーから店の運営を任されたという。
高橋さんは「日本料理の板前として修業していたこともあり、当初ラーメン店で働くのは少し抵抗があったが、いつか自分の店を持ちたいと思っていたことや生活のためもあり、雇われ店主として10年ほど運営した後、店を買い取り独立した」と振り返る。
独立当時、店名が地元に定着していたため変えず表記のみを変更。オリジナルメニュー提供を始めた。高橋さんは「フランチャイズの時は、鶏ガラで作るみそラーメンが売りだったが、豚の背骨、煮干し、鶏ガラでだしを取り、改良を重ね、こくを出しつつも、しつこくなく毎日食べられる味を目指した」と話す。
メニューは客のニーズに合わせて増やしているという。一番人気は、しょうゆベースの「大将らーめん」(780円)。「白みそ豚骨」(900円)、「チャーハン」(750円)、「ギョーザ」(330円)、自家製のチャーシューと茹でたキャベツをタレであえた「きゃべちゃー」(480円)などもそろえる。アルコールドリンクは、ビール、ハイボール、焼酎など。
高橋さんは「コロナ禍で客数が激減した。少しずつ常連さんが戻ってきてはいるが、全盛期のころと比べると今は3分の1くらい」と話す。
高橋さんによると、春日部駅は現在高架化を進めているため、客に「移転するのか」「どこに移転するのか」などと尋ねられることがあるという。高橋さんは「2024年9月までに立ち退かなければならないため、今後どうしていくのか考えていて、移転先も探している。還暦を迎えたこともあり、営業時間を短くして、食事処か居酒屋などへの業態変更も考えている」と話す。
「ここまで店をやってこられてうれしい。お客さんには感謝しかない。親子3代で来てくれる常連さんもいるし、常連さんを身内のように感じることもある。私も店と一緒に成長してきた。今後も、地元で店を続けていけたら」とも。
営業時間は11時40分~14時00分、17時45分~23時(金曜・土曜・祝前日は24時まで)。日曜定休。新年は3日から営業する。