春日部駅東口側周辺の道路が9月15日、にぎわいのある道路構築のための道路の指定制度「歩行者利便増進道路」(通称=ほこみち)の指定を受けた。
春日部駅周辺は駅高架化関連工事が進み、同駅東口側では、飲食店などが入っていたビルが解体撤去され、現在駅周辺は工事の仮囲いで覆われている。
同駅東口商店会連合会の若手メンバーで構成する「粕壁商店街next(ネクスト)プロジェクト」は、高架化完成まで駅前が寂しくなることから、にぎわいを創出しようと、昨年9月からイベントを開いてきた。
同プロジェクト部会長の三輪祐子さんは「駅から300メートル以内にめぼしいものがないと、人は消費行動をしないというデータを見たことがある。高架化が完了するまでの間、建築物を建てることはできないが、日常的に飲食店の出店などでにぎわいをつくりたいと思った。『ほこみち』の指定を受ければ、憩いの場や商いなどができるようになるため、道路使用実績を重ねてきた」と話す。
昨年9月は、同駅東口の定期券販売所前にプロジェクターや椅子を設置し、同制度についての説明や国内とアメリカのニューヨーク市での歩道の活用事例紹介を行うイベントを開催。12月から
は月に2回程度、社会実験として、同会に所属する飲食店の総菜販売などを行うイベントを開いている。
今回、埼玉県越谷県土整備事務所から指定を受けたのは、同市粕壁一丁目7番12から同市一丁目粕壁5番22まで。
三輪さんは「近い将来、ここで立ち飲みや、企業の展示会、物産展などを開きたい。駅から近い古利根川も魅力がある地域資源なので、そこも生かしていけたら」と力を込める。
10月20日は、総菜販売と立ち飲みができるイベント「夜市」を開く予定。