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春日部駅東口の駅前広場でイベント 「寂しくなった駅前を何とかしたい」

主催者や関係者ら。(下段左から2番目)山名清隆さん、(3番目)三輪祐子さん

主催者や関係者ら。(下段左から2番目)山名清隆さん、(3番目)三輪祐子さん

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 春日部駅東口の駅前広場で9月16日、駅前の空き空間の活用法を広く集めるためのイベント「オープンストリート春日部会議」が開かれた。主催は春日部駅東口商店会連合会・粕壁商店街NEXTPROJECT(ネクストプロジェクト)。

参加者からの活用アイデア

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 鉄道の高架化関連工事が進む春日部駅周辺。同駅東口改札側では、昨年2月にコンビニエンスストアやパン店が入居していたテナントビルの解体撤去工事が行われ、現在は仮駅舎を建設中。今年6月には残るテナントビルの解体撤去工事を行った。

 同連合会の三輪祐子さんは「駅前は工事用に囲われるなど10年間は工事現場になる。不便になり寂しくなってしまうので、何かできるかなと考えていたとき、にぎわいのある道路構築のための道路の指定制度『歩行者利便増進道路』(通称=ほこみち)を知った。やってみようと思ったが、どのように活用するか、道路を利用するみんなと考えようと思った」とイベント開催の経緯を明かす。

 当日は、同駅東口の定期券販売所前にプロジェクターや椅子を設置。同制度についての説明や国内とアメリカのニューヨーク市での歩道の活用事例紹介を行い、「もし公共空間を自由に使えたらどんなことがしたい?」をテーマに参加者からアイデアを募った。イベントは17時から行い、同駅を利用する帰宅途中の市民などが足を止め、話を聞く姿も見られた。

 ゲストとして来場した、同制度を広げる活動に取り組む「ほこみちプロジェクト」事務局の山名清隆さんは「たくさんの人が集まりよかった。新しいことをやろうというエネルギーが眠っていたのが起きたという印象。可能性が開かれたと思う」と話す。

 三輪さんは「今回実証実験として駅前の通りに飲食店も出店した。今後は、このような実証実験や新しいアイデアなどを繰り返しながら試行錯誤を重ねて、ワクワクする空間をつくっていきたい」と意気込みを見せる。

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