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春日部のラーメン店「平九郎R」が15周年 豚骨ラーメンの固定観念覆したい

店長の伊藤圭祐さん

店長の伊藤圭祐さん

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 ラーメン店「平九郎R(アール)」(春日部市中央1、TEL 048-761-4444)が5月10日、15周年を迎える。

「平九郎ラーメン」(関連画像)

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 2009(平成21)年に篠崎将之さんが開業した豚骨ラーメンやまぜそばなど提供する店。伊藤圭祐さんが店長を務める

 3年ほど前に店長に就任した伊藤さんは以前、洋食店や北欧料理の店などで調理していた。食べ歩きをする中でラーメンに興味を持ち、同店で働き始めた。伊藤さんは「もともとラーメンは好きだった。ラーメンは洋風にも和風にもでき、アレンジが無限大。『面白い』と思い、この業界に入った」と振り返る。

 当初は前店長の調理方法を踏襲していた伊藤さんだが、「唯一無二のラーメンを作りたい」と試作に明け暮れていた時期があるという。伊藤さんは「24時間ほとんどラーメンの試作に費やしていた時がある。教わったものをそのまま作るのは簡単だが、どうせ自分が作るのだし、ゆくゆくは自分の城を持ちたいという思いもあるので、その前にこの店を一番にしたい」と話す。

 麺は自家製で国産小麦を使う細麺。伊藤さんが一番こだわっているのはスープ。伊藤さんは「私は臭みがあるスープも好きだが、苦手な人もいると思う。お子さまをはじめ、いろいろな人に食べてもらいたいので、丁寧に下処理をして臭みを取り、スープの炊き方や豚ガラの量を変えてコクを出している」と話す。

 人気メニューは「平九郎ラーメン」(780円)、太麺を使う「まぜそば」(930円)、「醤油(しょうゆ)ラーメン」(730円)、自家製マー油をかけた「平九郎 黒」(850円)などがある。

 伊藤さんは「豚骨ラーメンは手間をかけて作っていても、ほかの種類のラーメンに比べて安く見られることがある。豚骨ラーメンの固定観念を覆し、豚骨ラーメンの業界を盛り上げられたら」と話す。

 「最近一日限定ラーメンを作っているが、それがきっかけで常連のお客さまとコミュニケーションが取れるようになってうれしい。初めは自分が作りたいからだったが、今ではお客さまに喜んでほしいと思って作っている。もっとお客さまに還元していきたい」と力を込める。

5月31日、6月1日は15周年イベントを行う。限定ラーメンの提供や、「平九郎ラーメン」「平九郎 赤」「平九郎 黒」を300円で提供する。中学生(含む)以下は無料。

 営業時間は11時~23時(金曜・土曜は翌1時まで)。

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