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越谷の自然食レストラン、いったん閉店 春日部で新コンセプト店開業へ

店主の上野剛さん

店主の上野剛さん

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 越谷の自然食レストラン「onmatable(オンマテーブル)~地域を結ぶ台所~」(越谷市恩間新田)が4月30日、閉店する。

onmatableで提供していたランチの一例

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 2017年5月、保育園とデイサービスを営むグレイングレイン(春日部市大場)が、「体の中から元気になる」「食事を中心とした介護予防」をコンセプトに出店した同店。シェフの上野剛さんはフランス料理人だった。「おいしいものを食べている客の笑顔が好きで、フランス料理の道に進んだ。その後、時代の流れが美食から離れたのを感じ、高齢化が進む中、介護食などをのぞいてみたくなった」と振り返る。

 「介護食や療養食の提供や開発をしていたが、当時は食や食べる楽しさなどがおざなりにされていると感じ、健康を維持でき、かつ喜ばれる食事を提供したいと思い、それを形にするレストランを開いた」と上野さん。 同店では近隣の自然農法で作られた野菜を調理したランチの提供やセルフケアのワークショップを行っていた。

 「体操や認知症予防プログラムだけではなく、根本的な予防を目指すためには食べる習慣や食べるものも大切と伝えるとともに、これからの時代は地域で高齢者を支えることが必要なので、一般の方にも介護に触れてもらうため、カフェと介護を融合させていた」とも。

 上野さんは、「『料理を教えて欲しい』『買って帰りたい』などの声が多くあった。新店では料理教室ができるスペースや販売スペースも確保する」とし、「ランチを提供するだけでは伝えきれなかった、『食べる意味』『食べ方』『食べた後の作用』など、『食を中心としたライフスタイル』を提案し、食べることの大切さをより伝えていきたい」と意気込む。

 新店は保育所と介護予防施設、レストランの複合施設となり、春日部市大枝へ移転。「店名は新コンセプトに沿ったものに変更する」という。11月1日にオープン予定。

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