越谷の住居兼複合施設「WAnest(ワネスト)」にあるカフェ「gamouあかね.ya」(がもうあかねや)」(蒲生茜町)が6月10日で、1周年を迎えた。
賃貸住宅や絵画教室などを行うスタジオ、飲食店などが入ったワネスト内に店を構える同店。インドネシア産マンデリンやエチオピア産のウォテナチュラルなどのコーヒーをハンドドリップで提供し、豆の焙煎(ばいせん)やパステルアートなどのワークショップも行っている。
店主の山崎光枝さんは、以前パートで働きながら興味があった心理学や福祉を放送大学で学んだ。「自分のやりたいことや好きなことがより明確になった。人の助けになることや喜んでもらえることが一番うれしいと再確認し、さまざまなことが学べるワークショップを行うコミュニティーカフェを作った」と振り返る。
趣味でカフェ巡りをしている中で、エチオピア産の豆、ウォテナチュラルのコーヒーに出合う。「ベリーのような香りがして、おいしかった。生産国によって違い、面白いと思った。カフェはやりたいと思っていたが、この豆ならコミュニケーションのツールになると思った。コーヒーの奥深さや楽しさ、生産者から自分が提供するまでのプロセスも伝えていきたい」と山崎さん。
店では、「ひきたての豆を使い、お客さまとコミュニケーションを取りながら、一人一人の体調や好みに合わせてコーヒーを提供している」という。メニューは、インドネシア産マンデリンやエチオピア産のウォテナチュラル、アフォガード(以上400円)など。ギャラリーとして個展やグループ展を開くこともできる。
「お客さま同士でつながることも多く、当初思い描いていた以上に出会いなどが生まれている。店を作ってくれてありがとうと言われることもあり、この空間を作って良かったと思う。今後もウキウキする場を提供していきたい」とほほ笑む。
営業時間は10時~18時。