バー「American Bar Funny Guns(アメリカンバーファニーガンズ)」(春日部市中央1、TEL 048-745-7399)が8月8日、4周年を迎えた。
アメリカを彷彿(ほうふつ)とさせるインテリアや看板が配置され、酒はメニューに載っていないものも含めるとアメリカンウイスキーだけで100種以上、カクテルなどを含めると200種以上を常時取りそろえる。店主の石澤修英さんは「70~80年代のアメリカや音楽が好き。お客さんにはアメリカの雰囲気を楽しんでほしいと思った」と話す。
石澤さんは福島県浪江町で生まれ育った。「浪江は海が最高に奇麗なところ。子どもの頃、夏休みには毎日海に行っていた」と振り返る。若い頃に飲食店を経営。その後、建設関係の会社を前社長から引き継いで経営することに。
「最初の3年ほどは苦しい時期が続いた。売り上げが伸び、ようやく軌道に乗ったと思ったころに、東日本大震災が起こった。浪江から避難しなければならず、会社の経営もできなくなった」。
千葉県船橋市の親戚の家に避難した後、「クレヨンしんちゃんのまちとして知っていた」春日部市に住まいを移すことにしたという。1年ほどたった頃、「次男の優路が『また店やろうよ』と言い、物件を見つけてきたので、店を開くことにした」と振り返る。
2015(平成27)年8月に店を開いたものの、当初は客数が伸びず苦労したという。「周りの飲食店経営者とつながり、少しずつお客さんも増えてきた。イベントなどに参加させてもらい、認知されるようになった。皆さんに支えられて、とても感謝している」と石澤さん。
メニューは、「豊富にそろえているが、肉料理などしっかりとしたものも多い」といい、「1ポンドUP ステーキ」(2,800円)、殻なしで大振りのエビを使う「ガーリックシュリンプ」(1,000円)や、ジャックダニエル(シングル600円)、バドワイザーの生(650円)などがある。
「開店から4年たち、地域に少しずつなじんできたような気がする。春日部の人は知り合いもお客さんも熱くて優しい人ばかり。お客さんのためにも、できる限り続けていきたい」とほほ笑む。
営業時間は、19時~翌2時(金曜・土曜・祝前日は翌3時まで)。