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春日部のバー「Bloody Mary」30周年 育ったまちでこれからも酒文化広めたい

2代目店主の吉田徳之さん

2代目店主の吉田徳之さん

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  バー「Bloody Mary(ブラッディマリー)」(春日部市大場、TEL 048-738-6203)が6月11日、30周年を迎えた。

木材を多用した落ち着きのある店内

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 東武スカイツリーライン武里駅近くで創業した同店。2代目の現店主、吉田徳之さんは春日部で育った。「私が子どものころは武里団地にたくさんの子どもがいて、商店街もにぎわっていた。でもここ20年で若い人が減り、新しい店などができ様変わりした」と振り返る。

 1989(平成元)年創業の間もなくのころ、近くに住んでいた吉田さんは学生のころから客としてよく訪れていた。「当時のカウンターは今より短くて6人しか座れず、テーブルが奥にあったが、こぢんまりとしていた」と言い、「その頃からぼんやりとバーテンダーになりたいと思っていた」と吉田さん。その後店は改装し、現在のカウンター13席、中2階のテーブル席10席となった。

 外食産業で働いていた吉田さんは、「いずれバーの仕事をしたい」と創業者に話していたこともあり、1998(平成10)年に同店で働き始めた。「働き始めた頃は、他の店に行った後に食事に来るお客さまで、2時過ぎから満席になることがよくあった。今は早い時間や平日に混むなど、来店時間が分散されてきた」と話す。当時系列店だった越谷店で働いていた吉田さんは、前オーナーが引退するタイミングで2005(平成17)年、同店の店主となった。

 常時300種ほどの酒が並び、近年は食べ物にも力を入れている。「月ごとに具や味を変える「オムライス」(1,000円)があり、7月は夏野菜カレーオムライスの予定。ウイスキーのたるのチップでいぶした「自家製スモークチーズ」(300円)も人気」と言い、店名でもある「ブラッディマリー」(800円)は、自家製のペッパーウオッカとスパイスを効かせたオリジナル。

 「お酒は飲めないが、ソフトドリンクと食事をしに来てくれる常連のお客さまや、女性1人で来る方もいる。バーは敷居が高いと思われがちだが、気軽に来てほしい」と笑顔を見せる。「ずっとこの街の歴史を見てきた。これからも武里でお酒の文化を少しずつでも広めていきたい」とも。

 営業時間は19時~翌4時。日曜定休。

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