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日工大生が「かすかべ大通り周辺まちづくり」プラン実現に向け取り組み

全部で19脚を設置するベンチ

全部で19脚を設置するベンチ

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 日本工業大学(南埼玉郡宮代町学園台4)の学生たちが現在、春日部駅東口エリアのまちづくりプラン「匠大塚春日部本店 駐輪場有効利用構想」実現に向け駐車場整備やベンチ製作作業を行っている。

匠大塚春日部本店 駐輪場有効利用構想の模型

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 春日部市では2017(平成29)年から、市民目線に近いまちづくりの計画を策定するため、日本工業大学と連携してまちづくり事業を進める取り組みを行っている。これまで、市民や学生が参加し、対象地域となったかすかべ大通り周辺のにぎわい作りや活性化を目的とした調査やワークショップを行ってきた。

 今年3月に行ったワークショップでは、これまでの成果として「昔からある樹木を大切にしよう」「空き家も敷地内を緑化しよう」という提案や、学生が「2018年度かすかべビジネスプランコンテスト」で発表した、空きスペースを活用してベンチを置き、キッチンカーなどを呼んで、住民が楽しめる休憩スペースを作る「匠大塚春日部本店 駐輪場有効利用構想」などの発表も行われた。

 同大建築科の木下芳郎准教授は「話を進めていく中で、駐輪場の有効利用という実現性が高いプランから取り組むことになった。住民の方々の意向や希望をくみ取り、一緒に少しずつ作り上げていけたら。ゆくゆくは休憩スペースの出店者が、かすかべ大通りで自分の事業や店を立ち上げるための実験ができるような創業支援の場づくりを目指している」と話す。

 匠大塚春日部本店の駐輪場(春日部市粕壁東2)を市民が憩うスペースにすることに向けて、6月から取り組みが始まり、7月26日~28日は同駐輪場で不要フェンスの撤去や、藤棚の剪定(せんてい)を行い、どのようなベンチを設置するかなどを市民からの意見を取り入れてデザインした。

 22日は、配置する高さ35センチ・幅180センチのベンチ19脚を、授業で余った端材を使って製作。建築科4年生の吉田海斗さんと小澤智博さんは「幅広い世代が交流できる場になれば。春日部をはじめ、近隣の場所でもこのような場所を作っていけたら」と笑顔を見せる。

 25日は同駐輪場でベンチの色塗りを参加自由で行う。開催時間は10時30分~13時。雨天は同店正面広場向かいの「ギャラリーいぐさ」で行う。

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