春日部駅東口改札前で12月21日~23日、「かすかべ 押絵羽子板と特産品まつり」が開かれる。主催は春日部市特産品協議会、春日部羽子板組合。
春日部の特産品「押絵羽子板」や桐(キリ)製品が並ぶ、冬の風物詩。羽子板は女児の出産を祝い、成長を願うための贈り物や、厄払いの縁起物とされる。春日部の桐箱は約300年の歴史がある伝統的手工芸品。
押絵羽子板は、綿を布で包んだ押し絵を羽子板にのせたもので、顔を描く面相師や押し絵師、板を作る板師などの分業で作る。同まつりは、浅草の押し絵師たちが疎開などで戦火を逃れ、桐の産地だった春日部に移住したことから始まる。浅草で行われている羽子板市に出店していた職人たちが春日部でも羽子板市開きたいと始めたもので、今年で22回目となる。
例年、世相を反映した変わり羽子板や来年の干支(えと)が装飾された羽子板などが並ぶ。羽子板の押し絵師による実演を行う店もある。市内の和菓子店「菓匠 ちぐさ」の羽子板最中の販売や、「おづつみ園」による茶の接待所、餅なども販売する予定。「お絵描き羽子板コーナー」もある。高さ約3メートルのジャンボ羽子板なども展示する。
開催時間は10時~19時(23日は17時まで)。駐車場無し。