ラーメン店「まぜそば専門店 大空」(春日部市中央4、TEL048‐752‐7878)が1月11日に5周年を迎えた。
店主の小野路比古(みちひこ)さんは、生まれも育ちも春日部市。「子どもの頃から料理を作ることが好きだったが、仕事になるとは思っていなかった。アルバイトでイタリアンやカフェで働き、将来役に立てば良いと、調理師の免許を修得していた」と振り返る。
地元の先輩で、あぶらそばを出す「油濱」のオーナーが「やってみないか」と声を掛けてくれたことで、まずは同店の狭山店で修業し、春日部店で働き始めた。「働いている中で、自分でオリジナルのタレを作るなどしていた。気付いたら学生をはじめとしたお客さんが増えていた。手応えを感じ、地元を盛り上げたいのもあり、4年ほど働いた後に独立することにした」と小野さん。
メニューは「醤油(こってり)」「辛そば」「塩(あっさり)」(以上、並780円)、(以上、大850円)などで、追い飯は無料。「飽きの来ないシンプルなもので、『やり過ぎない感じ』のまぜそばにしている。ニンニクも入れるか選べるし、自分で好きなように味を変えてもらって良い。まぜそばの魅力は味を自分の好きにできるところでもあるから、味変を楽しんでほしい」と話す。
「味変」用の調味料は、ゴマラー油、リンゴ酢、コショー、粗挽きコショー、ゴマの5種。小野さんは「お勧めの食べ方があり、この順で食べると面白いくらい味が変わる。このやり方で食べた時、こんなに味が変わるなんて驚いた」と言う。カウンターには、「其の一 そのまま食べるべし」「其の二 お手元のゴマをすって食べるべし」「其の三 お酢とラー油を入れて食べるべし」と、お勧めの食べ方を記載した紙が貼ってある。
来店客は、中学生から大学生が特に多い。「にぎやかだし、学生の憩いの場みたいな活気のある店にしたかった。いっぱい食べてもらいたいという思いがあり、半ライスも、ラーメンを食べた後に丼に直接入れる追い飯も無料にしている。高校生など10代のお客さんが缶コーヒーなどを差し入れしてくれることもあり、小さい子どもにおいしいと言われるとうれしい。今後も、先輩の店など知り合いや知人とつながって、春日部発信で地元を盛り上げていけたら」と意気込む。
営業時間は13時~14時30分、18時~22時30分(月曜・火曜定休、材料が無くなり次第終了)。