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春日部にカフェ新店 「食で健康考えるきっかけに」、保育園と介護予防サービスも

上野剛シェフ

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 カフェで保育園と介護予防サービスも提供する「came came 30(かめかめさんまる)」(春日部市大枝、TEL048-812-8312)が2月17日にオープンする。

camecameランチの一例

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 2017(平成29)年5月、保育園とデイサービスを営む「grain grain(グレイングレイン)」(大場)が、自然食レストラン「onmatable(オンマテーブル)~地域を結ぶ台所~」を開いたが、移転し新しいコンセプトで再開するため、2019(平成31)年4月に閉店していた。

 同店の上野剛シェフは「前身の店は、地域の健康作りをしたいと思って始めたが、店の構造上、『料理を教えてほしい』『料理を持ち帰りたい』などのニーズに応えることが難しかった。食が共通する、『カフェ』『介護予防』『保育園』のサービスを提供できる店にしたいとも思った。保育や介護予防、生活習慣病なども全て食と密接な関係がある。食を中心にしたコンセプトで新店を開くことにした」と話す。

 店名の「came came 30」は、「食べるときには30回以上かむ」というところから。「自分が食に携っているので、おいしいと思ってもらうのは大前提だが、元気に健康になってもらえる食を提供したい。地元の農家からその日に届いた食材を使い、根、葉、皮など野菜も余すところなく使う。1食で健康になれるわけではないが、食や健康について考えるきっかけになれば」と上野シェフ。

 自然農法の地元野菜をメインに使ったランチや白砂糖・乳製品・卵を使わないケーキなどを、店内、テークアウト、ケータリングで提供する。メインを野菜か魚かを選ぶ「camecameランチ」(1,300円)、カレールーや小麦粉を使わず野菜とスパイスのみで作る「旬菜精進カレーランチ」(1,200円)、「キウイのタルト 発酵ソース」(500円)などを用意する。

 「保育園では、食を中心に保育内容を考え、食べ方や食べる時間、スピードも一人一人に寄り添う。敷地内の庭で園児と一緒に野菜を自然農法で育てるなど自然な形での食育も行う。介護予防サービスは、『食から始まる介護予防』をコンセプトとし、健康料理教室で食の自立も目指し、認知症予防プログラムや適度な運動、同じ屋根の下の園児たちとの触れ合いもある」と言う。

 「地球環境についても考えている。キッチンから出たごみは土に還すなど生ごみゼロを目指し、持ち帰りの容器も土に還るものを使う。自分たちができることは何かを日々考え、挑戦しながら店づくりしていきたい」と意気込む。

 営業時間は12時~16時(2月以降は18時まで)(ランチは15時まで)。日曜定休。

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