越谷市内のさまざまな業種が協力した「越谷助け合い弁当」の販売が5月7日、始まった。
市内6飲食店が作る弁当を400円で販売し、電話予約後に市内3カ所で受け渡す「越谷助け合い弁当」。不動産業を営む「共創プラザ研究所」の眞田和久さんと「北越ぎょうざ」店主の永倉紀子さん、越谷のプロバスケットボールB2リーグ「越谷アルファーズ」営業の新倉季さんが立案。ほか、飲食店や販売店、マッサージ店など複数の業種が協力し実現にこぎ着けた。
眞田さんは「緊急事態宣言の期限が延長し、小中学校も5月31日まで休校となった。毎日食事を3食作るのは大変であることや、手頃でおいしいご飯を提供したいという思いと、自粛で苦しい飲食店も多いことから考えた。この状況でも、できるだけ経済を回すことや、パパママ応援につながれば」と話す。
弁当受取場所の一つ「こどもかふぇ食堂 ぽらむの家」(越谷市越ヶ谷本町8)の青山享美さんは、「現在は子ども食堂でご飯を食べることができないため、食材を無料提供している。毎日ご飯を作るのが大変だとか、弁当は値段が高いので毎回は買えないなどの声が多くあった」と話す。
「平時の子ども食堂の運営では、市内の飲食店から多くの寄付を頂いていた。寄付してもらってばかりだが、今苦しんでいる飲食店に何かお手伝いできないかと考え、恩返しがしたいという思いで受取場所となった。初日は、『助かる』などの感謝の言葉をもらうなど、必要性を実感した」とも。
現在参加している飲食店は、「創作イタリアン La Gucchini」「@Home Dining Slave」「欧風居酒屋ZIP」「小麦工房ひつじ」「北越ぎょうざ」「居酒や しん坊」の6店。弁当は毎日2つのメニューから選べるようにし、日替わりで提供していく。
予約電話の対応をするのはリラクセーションマッサージ店「39Raku Raku」の加藤大造さん。「本業は現在休業中なので対応できると名乗りを上げた」と言う。
眞田さんは「緊急事態宣言が解除されるまで続ける予定。今後、参加店や利用する方が増え、いろいろな力になれたらうれしい」と話す。
各受け取り担当者はマスクを着用。店内は換気し、消毒液を設置する。受け取りは11時30分~12時30分。受取場所は「こどもかふぇ食堂 ぽらむの家」(越ヶ谷本町8)「北越ぎょうざ」(北越谷5)「茶のみ・すず」(北越谷2)。
予約は10時~15時に、専用電話(TEL 080-4869-1040)で受け付ける。注文は2日前まで。10個以上で配達もする。