野口農園(春日部市立野、TEL 080‐4357‐0096)にレンタルキッチンがオープンした。
米を主に栽培し、大豆、イチゴ栽培や、夏はブルーベリー農園、ウサギやヤギなどと触れ合える場所など、2016(平成28)年からは観光農園としても運営する同園。代々農業を営む園主の野口文夫さんは15代目で、アメリカで2年間農業研修をした経験もある。
野口さんは「農業のほかにバーベキューやピザ焼き体験、子どもたちに喜んでもらいたくて動物も飼い始めた。人に喜ばれることがしたいと常に考えている」と笑顔を見せる。
7月、園内の空きスペースにレンタルキッチンを作った。「市内で3月に店を閉めた鉄板焼き店『綺羅里』さんから冷蔵庫やフライヤー、鉄板や看板などをいただき、知り合いの大工さんから材木を頂いたり、せんべい店『栃惣』店主の都築孝夫さんが全部作り上げてくれたり、皆のおかげでできた場所。材料代はほとんどかかっていない。いろいろなタイミングが合っていて、神様が作れと言っていると思った」と振り返る。
「園内ではバーベキューができる場所の貸し出しを、1日2組限定で行っている。キッチンはその延長で使おうと思っていたが、コロナ禍の今、飲食店が大変な時期。市内の飲食店を応援したいし、お世話になっている恩返しがしたい。飲食店の方に利用していただいて、利益に結びつけていただけたらとも思っている。興味がある方は声を掛けていただけたら」と野口さん。
「このような時期であまり人と触れ合うことができないが、農業を体験していただいて、子どもたちもストレスもたまっていると思うし、楽しんでいただけたら。レンタルキッチンなどで、まちも元気になってくれたらと願っている」と力を込める。
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