春日部市役所や市内のごみ収集・運搬作業をする作業員宛てに感謝のメッセージが書かれた手紙などが届いており、8月28日時点で160件を超えた。
5月ごろから市内のごみ集積所に、メッセージが書かれた紙や、紙で作られた花でのリースが置かれるなどの事例が増えているという。市のリサイクル推進課担当者は「コロナ禍になるまでは、日々の作業で感謝を頂くことはあったが、このように目立った形ではあまりなかったと思う」と話す。
160件を超えるメッセージには、「いつもありがとうございます」「暑い中気を付けてください」などがあり、これらのメッセージは各集積所担当事業所が事業所内に飾るなどしている。
8月11日には、開庁前の市役所本庁舎正面玄関にリボンで装飾してある菓子箱が置いてあった。「コロナでガンバっている皆様へ 福が来ますようにという福ろうを折りました、良かったらもらって下さい」(原文ママ)という匿名のメッセージと共に、折り紙で作られた50個のフクロウが入っていた。
管財課の担当者は「今までこのようなことはあまりない。この『福ろう』は職員のためにと頂いたもの。職員がコロナ対策を頑張っている姿を見ていただけていてうれしい。この感謝の気持ちを糧にこれからも頑張っていきたい」と話す。
同課の職員が感謝を込めて、この『福ろう』が木に止まる様子を表現したものを作った。職員は「フクロウが止まる木を紙に印刷し、頂いた『福ろう』を貼った。フクロウが木にとどまるということは、幸せがとどまるということ。春日部市に福がとどまるようにという思いを込めた」と話す。現在、市役所1階入り口総合案内に展示している。