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埼玉・杉戸町の鶏園が50周年 コロナ禍でSNS開始し唐揚げ販売盛況

(左から)工場長、武井幸子さん、社長の浩昌さん。

(左から)工場長、武井幸子さん、社長の浩昌さん。

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 埼玉県の杉戸町の合鴨肉・若鶏肉の加工販売「武井鶏園(北葛飾郡杉戸町並塚、TEL 0480‐38‐1969)が10月10日、50周年を迎える。

次々と売れていく唐揚げ

 もともと養鶏や卵販売を営んでいたが、現会長・武井章さんが食肉加工などを開始し、1970(昭和45)年10月に創業した鶏園。1985(昭和60)年にはアイガモの生産や加工業務も開始した。養鶏農家として15代目の社長の武井浩昌さんは「震災などで大変な時期もあったが、祖父が始めた養鶏業から、父が始めたブロイラー業、私が始めたアイガモなど、鶏肉関連の仕事で50年続けられて幸せに思う。皆さまのおかげ」と笑顔を見せる。

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 これまでは築地場外市場や国内のさまざまなホテルなどに数百キロ単位で商品を卸していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で売り上げは3分の1程度減ったという。

 「卸業しかしていなかったが、ここで肉が買えないかとお客さんから聞かれ、20年前くらい前から月1回ほど肉の販売を始めた。肉の味を知ってもらおうと、唐揚げなどの総菜販売も始めたところ、唐揚げが評判となってしまった。コロナ禍となり、このような窮地では自分たちから動くしかないと思い、4月からはツイッターで情報発信を始めたところ、唐揚げが大盛況となっている」と夫人の幸子さん。

 当初唐揚げなどの販売は8時からだったが、現在は6時30分に開始している。幸子さんは「皆さんが並んでいるので、早め早めにとしていたら、この時間になった。男性が1人で買いに来ることも多い。ツイッターを始めたことで、横のつながりができた上、若いお客さんが増えた。本当にありがたい。混雑し、9時前に売り切れてしまうこともある」と笑顔を見せる。

 唐揚げは、下味を漬けて時間を置き、さらに味を漬けて揚げるなど手間を掛けているという。「鶏は特大サイズ。1羽3キログラムくらいで、一から解体している。胸肉は厚みがあり、皮も一枚が大きい。骨付きささみや合鴨の砂肝やハツも販売している。鶏園だからこそ、特徴があるものを販売しようと試行錯誤している」という。

 「とりカツ」(1枚、270円)、「手羽元丸」(1本、100円)、「かわ揚げ」(1枚、45円)、「合鴨ロース肉」(400グラム、1,641円)、「合鴨ローススモーク」(270グラム、1,516円)など。

 「販売は少しずつ元に戻りつつある。このような時期では難しいが卸売りが増えたら良い。唐揚げも、味を落とさずにおいしいと言ってもらえるものを販売していきたい。地元の方にも来て頂けたら」と力を込める。

 唐揚げなどの総菜や肉の一般販売は、土曜のみ。6時30分~12時(売り切れ次第終了)。肉の販売は7時30分~14時(金曜のみ12時まで)。水曜・日曜定休。