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春日部の中華料理店「炒」が21周年 先代が築いた基盤守り、2代目に代替わりへ

「炒」外観

「炒」外観

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 中華料理店「中華市場 炒(チャオ)」(春日部市藤塚、TEL 048-738-9292)が11月11日に21周年を迎えた。

肉チャーハン

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 1999(平成11)年11月11日11時11分にオープンした同店。店主は1985(昭和60)年に春日部市場内に食堂を開いていた。店主の妻 中村春子さんは「春日部市場の店は食堂として営業していたが、ラーメンが食べたいというお客さまが多く、店主がラーメン店で修業し、ラーメンを提供するようになった」と振り返る。

 食堂でラーメンを頼む客が増え、次第に中華料理を提供する頻度も増えていったという。食堂を運営しながらも心機一転を兼ね、藤塚に中華料理店「炒」を開き、3~4年は2店運営していた。「市場店は朝が早く、中華料理店は夜が遅く、時間的に大変になり市場店を閉めることにした」と経緯を明かす。

 メニューは麺類・一品料理・ご飯類・点心・甘味と、酒も多く取りそろえる。中村さんは「本格中華というよりも、なじみのある中華料理を提供している。ご高齢の常連客も多く、ご高齢のお客さまも食べてくれるような中華料理。特にスープ作りにこだわり、手間暇を掛けている」と話す。

 一番人気は、「スジを取り丁寧に包丁で手切りしていて、お客さまから『レバーが嫌いでも食べられる』と言われる」という「レバニラ炒め」。そのほか、「肉チャーハン」「マーボー豆腐」(以上770円)、「ギョーザ」(440円)、「エビのチリソース」(1,320円)などがある。

 「開店当初からテークアウトは行っていて、丼をお持ちいただければ麺類もテークアウトできる。今年4月ごろから特にオーダーが増えた。店頭や電話で受け付けているが、事前に予約いただけるとありがたい」とも。

 「開店当初はあまり時間が無く本当に忙しかったが、今はコロナ禍で少し落ち込んでいる。現在は初代と長男が協力して運営しているが、今後は時代のニーズに合わせて少しずつやり方を変え、長男夫婦に任せていきたい」と中村さん。

 2代目となる長男の雅美(まさみつ)さんは「親が一生懸命働いているのを見てきた。個人店としてこれだけ続けているのはすごいと思う。先代がしっかりした基盤を作ってくれたので、さらにしっかりした店を築いていきたい。値段の安さではチェーン店にかなわないが、先代の味を守りながら、これまでの店の良さを強みにしていきたい」と力を込める。

 営業時間は11時~15時、17時~23時。火曜定休。

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