春日部市が1月6日、「令和3年成人式」を来年1月に延期すると発表した。
1月10日に市民文化会館(粕壁東)で開催を予定していた同式典。今年新成人となったのは2000年4月2日~2001年4月1日生まれで、男性1077人、女性1077人の計2154人。昨年12月時点では、対象の中学校区で午前の部・午後の2部制とし、受付時間を変えて出席者を入れ替える予定だった。
石川良三春日部市長は「成人式実行委員会の皆さまとともに準備を進めてきたが、昨年末から首都圏において感染者が急増し、市内においても連日のように多数の感染者が発生している状況にある。週内にも1都3県への『緊急事態宣言』が再び発出される方向で調整が進められている緊迫した状況を踏まえ、式典を中止し、来年1月にお祝いする機会を設けることした」と話す。
「当日は動画によるメッセージ配信などを行うが、このタイミングで成人の門出を祝う一生に一度の行事を中止することは、これまで準備を進めてこられた新成人やご家族、関係者の皆さまの思いを考えると、まさに断腸の思いであり苦渋の決断。皆さまにとっては1年遅れの成人式となる、来年の同時期にあらためて盛大にお祝いする機会を必ず設けたいと考えているので、今は感染拡大防止のため、集団での会食などの自粛を切にお願いいたします」とも。
社会教育課担当者によると、現在、式典は来年1月の開催を予定しているが、名称や内容などは未定という。
市では1月10日、公式ホームページで市長・市議会議長・恩師から新成人へのメッセージ動画を配信する。同日9時30分~15時30分は、市民文化会館入り口付近で、案内状と引き換えで折り畳み式エコバッグや記念誌の記念品などの配布を行う。1月12日以降は教育センター(粕壁東)で行う。