建築デザイン事務所「Rebuild Factoryz(リビルドファクトリーズ)」(春日部市中央4、TEL 048-708-0884)が4月から、タミヤロボットスクールのカリキュラムを導入した学習教室「R'z Lab.」(アールズ ラボ)を開講する。
建築デザイン・リノベーションを手掛ける同事務所は2015(平成27)年に創業し、昨年7月に同場所に事務所を構えた。代表の板橋嶺さんは生まれも育ちも春日部市で、もともとアパレル業界で働いていたという。衣服のデザインや販売などをしてきたが、建築の分野にも興味を持ち、建築業界へ。
現在大学院でデザインやアートの研究をしている板橋さん。「自分は建築の学校へ行っていないが、建築業界で2年働き独立した。建築業界にデザインを持ち込んだらどうなるだろうと考えた。家のリフォームやリノベーションでも、型にはまった在り物を使うだけではなく、本来住宅というのは、そこに住んでいる人の背景や生活が色濃く反映されるべきだと思う。当社は建築にデザインやアートやテクノロジーの要素を取り入れて、機能性も持たせ、住んでいる人のバックグラウンドのストーリーを描きながらデザインをしている」と話す。
学習教室には、「STEAM」教育を取り入れる。「STEAM」は、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)の頭文字。第1弾カリキュラムとして、ロボットを作るメカニックコースを学ぶタミヤロボットスクールを開講。今秋には自社で作るカリキュラムも実施する予定。
板橋さんは「STEAMは領域横断型の教育アプローチ。建築にはこのSTEAMが全て含まれている。現代の子どもたちに10年後を見据えた実用的なSTEAM学習を体験してほしい。当社ではゲーミングPCを使い、建築デザインやモデリングをしている。3DやVRでデザインなどを提案しているが10年後にはこれが当たり前になると思う。今の小学生や中学生が社会に出たころ、当たり前になっていると思うから、このような学びを体験してもらうことは有意義だと思う」と話す。
「子どもたちにはモチベーションを持ってもらいたい。これからの時代は、私たちが見て感じてきた社会と違い、職業なども変わったり、従来に大切だったことが大切でなくなったりすると思う。好きなことを見つけ頑張れる意欲が大切になってくると思うので、好奇心やモチベーションを育み、よりかき立たせるようなものを提供していけたら。学習意欲と言うよりも、子どもが自分で目的を持って頑張れるモチベーションを育む手伝いができたら」と意欲を見せる。
4月開講に向けて、2月11日と2月23日に体験会を開催する。新型コロナウイルス感染症の影響を顧みて、説明会は上記日程以外にも随時行う。タミヤロボットスクールの春日部校サイトから問い合わせできる。感染症対策として、マスク着用・換気・消毒・検温などを行う。
営業時間は10時~17時。水曜・日曜定休。