「うち田惣菜店」(藤塚)が6月4日、春日部市にオープンした。
手作りの総菜や弁当を提供する同店。店主の内田昌子さんは、小学生の時に春日部に移り住んだ。現在、店の近所に住んでいる内田さんは「付近に単身で高齢の人も多いことから、総菜の需要があると思っていた。総菜店はコロナ禍に関係なく需要がある上、自分がお菓子やパンの教室に17年通っていたことを生かし、総菜店を開くことにした」と話す。
内田さんは「次男に軽度の知的障がいがあるが、料理を作ることが得意。とてもていねいに作ることができることから、障がい者の自立支援について考えた。ゆくゆくは新たな所にも出店し、この店をセントラルキッチンにして、障がい者を雇用し、自立支援をしていきたいと考えている」とも。
メニューは日替わりで、食材は全て国産を使う。内田さんが薦めるメニューは焼き鳥(もも・レバーなど全品、1本=120円)で、夕食用としての需要が大きいことから、16時ごろに焼いて提供する。「からあげ」(3個=350円)などの総菜をはじめ、火曜・木曜限定の「あんぱん」(190円)、「ほわほわフォカッチャ」(160円)などのパンや焼き菓子も焼きたてを並べる。
内田さんは「鶏レバーは、生で食べられるほど新鮮なものを焼いている。スチームコンベクションオーブンを使っているため、唐揚げなどの揚げ物は油で揚げてなくてもジューシーでおいしく調理でき、焼き鳥は冷めても軟らかい。野菜はゆでないので栄養が逃げにくくておいしい」と話す。
「総菜は単身で高齢の人からの需要もあるが、小さい子どもを連れたお母さんや男性も買いに来てくれる。当初は、若い世代の男性が来てくれると思っていなかったので、量を増やしたり、メニューを変えたりしている。満足してもらえればうれしい」(内田さん)とも。
営業時間は、11時~19時。