道の駅庄和(春日部市上柳)内にあるツバメの巣から間もなく、全てのひなが巣立つ。
同施設では、2008(平成20)年ごろからツバメが飛来して巣を作るようになった。年々数が増え、30以上の巣から1シーズンに約160羽が巣立つ。職員や来場者が温かく見守り写真を撮る来場者も多い。巣の多さから、メディアにもたびたび取り上げられている。
同施設広報担当の津隈研也さんは「今年も3月下旬から飛来し始め、例年と同じくらいの数になった。巣から飛び立ったものの、遠くに行けなかったひなや、まだ小さいうちに巣から落ちてしまったひなもいる。台風や大雨の時は、心配はしたものの、影響はなかったようだ」と話す。
生まれたひなは、約3週間で巣立つ。お盆の時期になると、同施設内から全てのひなが巣立つ。巣立った後の巣は「そのままにしておく」と津隈さん。
8月6日現在、残る巣は小さいひながいる巣など5つか6つほどになった。「今年もツバメが店内に入ってきたり落ちてしまったひなを巣に戻したりなど大変なこともあったが、来場者から苦情などはなく、毎年皆さん楽しみにしてくれている。無事に巣立ってくれるとホッとする。また来年、桜の咲くころの飛来を楽しみにしている」と話す。