日替わりの食事を提供する「ひばり食堂」(越谷市大沢3、TEL 048-940-7208)がオープンして1カ月がたった。
越谷や近隣に住む、障がいのある子どもがいる親4人で立ち上げた就労継続支援B型事業所「Cuddle(カドル)」が運営する。
同事業所副社長の浜薗浩美さんは「自分の子どもは、できることがあるにもかかわらず将来の選択肢がなかなか見つけられないという現実がある。4人がそれぞれ子ども食堂を運営していることからつながり、自分たちが思うような就労支援の事業所を作ろうと、6月に事業所を立ち上げた。一人一人のできることを伸ばしながら就労につなげていきたい」と話す。
食堂では、同事業所の利用者が調理補助や接客を担い、一般事業所での就労につなげる。「障がいがある人たちが当たり前に働ける場所を作り、障がいに対する理解を得られるようにしたい」と浜薗さん。「利用者さんには、一緒に働いて食堂を盛り上げてもらえたら。いずれ卒業してほかの場所で働けるようになってほしい」と話す。
料理には県内産の野菜をはじめ地元の食材を使い、栄養士や調理師が栄養バランスを考えてメニューを作る。「日替わり定食」(1,000円)はテイクアウトもできる。コーヒー、紅茶、ブドウジュース、リンゴジュース(以上400円)などのドリンク、「まめかん」(300円)、「黒蜜バニラアイス」(200円)などのスイーツもある。
浜薗さんは「栄養バランスが取れている食事だとの感想を頂いている。週に2、3回来てくださる方もいる」と言う。
「将来的には、子ども食堂や高齢の方の介護予防教室を行うなど、地域に開かれた場所として運営していきたい」と力を込める。
営業時間は9時~15時30分(ランチタイムは11時~15時)。土曜・日曜・祝日定休。