杉戸町のラーメン店「大勝軒しのや」(杉戸町北蓮沼、TEL 0480-38-4545)が3月14日、15周年を迎えた。
豚骨と魚介を使ったスープのつけ麺やラーメンを提供する同店。「東池袋大勝軒しのや」をはじめとしたラーメン店で修業した杉戸町出身の店主 、篠崎将之さんが創業した。
篠崎さんは「東池袋大勝軒しのや店主の故・山岸一雄さんは、うまいものをおなかいっぱい食べてもらうことをコンセプトにしていたので、麺もスープも量が多かった。その教えを受け継いでいる」と話す。
麺は自家製の中太麺。つけ麺もラーメンも、麺は通常の量で約360グラム。スープには魚介、豚のゲンコツ、豚足、鶏ガラやモミジ、ニンニクやショウガ、煮干し、サバ節などを使う。
篠崎さんは「創業当初、埼玉にはつけ麺店が少なかった。子ども連れでも来られるファミリー向けの店を地元につくりたいと思っていたので席数は多い。スタッフが賄いを作る時、飽きないようにいろいろ作っていて、そこからメニューになるものも多く、メニューが豊富なのも売り」と話す。
2019年4月、コロナ禍で夜の営業ができなくなったことから、7時から店を開け、「モーニング限定ラーメン」の提供を始めた。杉島拓郎店長は「最初の半年はあまりお客さんが来なかったが、1年は続けようと思った。徐々に定着してきて、土曜や日曜の7時~11時の間に約200人来店したこともある」と話す。
7時~10時30分に提供する「モーニング限定ラーメン」の「定番 塩」「定番 しょうゆ」(以上950円)は背油入り。「今では朝、6~7割の人がオーダーしてくれる。食べた後、口のなかがすっきりするように作っているので、『いくら背油好きでも朝からは食べられないかも』という人でも食べられると思う」と杉島さん。
メニューは「もりそば」「中華そば」(以上950円)、サバだしと背油を使ったつけ麺「サヴァガッツもり」(1,000円)、「二郎じゃないラーメン拓郎」(950円)など約10種。席数は、カウンター=13席、テーブル=16席、座敷席=26席。
杉島さんは「一番大切にしているのは働きやすい環境作り。従業員が働きやすければ、お客さんへの接客につながり店が活気づく。お客さんが従業員と会話して笑顔になるような店づくりを続けていきたい。今後もメニューが増える可能性もある。自分が納得したものを提供していく」と力を込める。
営業時間は7時~15時、17時~20時。火曜定休(祝日の場合は翌営業日)。