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越谷のイタリアンが7周年 野菜好き店主、「より畑に近いレストランに」

店主の田中拓道さん

店主の田中拓道さん

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 越谷市のイタリアン「タナカ食堂」(千間西5、TEL 048-975-3955)が6月1日、7周年を迎えた。

人気メニューの「せんげん台ボロネーゼ」

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 2016(平成28)年に開店したイタリアン。田中拓道さんが店主を務める。有機栽培の野菜を使うパスタをメインに、創作料理も提供する。

 新潟県で生まれ育った田中さんは「子どもの頃から料理や工作などが好きで、自分が創造したもので自己表現したいと思っていた」と話す。埼玉県内の工学系の大学に進学し、在学中にイタリアン店でアルバイトをしたことがきっかけで、イタリアンの道に進んだ。

 田中さんは「喜んで帰るお客さんをたくさん見たことや、シェフの人柄や料理に引かれ、『これだ』と思った」と話す。大学を中退し、調理師専門学校に入学。卒業後、神楽坂や越谷市内のイタリアンで合わせて16年ほど修業を重ね独立した。開業当初は安定した集客はなかったという。

 田中さんは「開業当初は誰でも食べられるようなメニューを提供していたが、これではほかの店に埋もれてしまうと感じていた。ナチュラルワインの勉強をしていた時、有機栽培をしている野菜農家さんと出会った。今までの野菜が野菜じゃなかったのではないかと思うほど野菜の味がした。そこから野菜愛が芽生え、野菜を使いたくてたまらなくなった」と話す。

 「野菜が主役のレストラン」を目指し、デザートも含め、できる限りメニューに野菜を使うようになった。田中さんは「よく畑にも行く。どうしたら野菜がおいしくなるのか、毎日試行錯誤しながら料理している」という。店は、野菜をメインに使うようになった2021年ごろから軌道に乗った。

 人気メニューの「せんげん台ボロネーゼ」(ディナー=1,100円)をはじめ、「焼き野菜と生ハムのパルミジャーノチーズがけ」(ディナー=1,540円)、「抹茶とケールのティラミス」(ディナー=605円)、メインとサラダ、前菜、デザートなどが付く「ランチセット」(1,430円~)などがある。酒は、ナチュラルワイン、イタリアンビール、カクテルなどをそろえる。

 田中さんは「野菜を主役にしてからは、お客さんが帰るときの『ごちそうさま』から、以前よりも楽しんで、気持ちも豊かになってくれているように感じる。店では月に1度野菜を販売しているので、今後はマルシェなどのイベントも開いていきたい。より畑に近い料理を作っていけたら」と力を込める。

 営業時間は11時~15時、17時30分~23時(日曜は21時30分まで)。月曜定休。

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