春日部市の居酒屋「YUME des SAKABar(ユメデサカバ)」(粕壁東2、TEL 048-731-8019)が6月20日、3周年を迎える。
バーだった店を譲り受けた斉藤結女さんが、2020年に開いた居酒屋。ラザニアやポテトサラダをはじめ、洋風のつまみやワインを提供する。
斉藤さんは、子どもの頃からケーキを作ったり、母親と一緒に料理教室に通ったりするなど料理が好きで、大学卒業後、居酒屋経営に興味を持った。「飲食店は、アルバイトでのホール経験しかなかったが、知り合いの飲食店経営者などに相談してアドバイスをもらい、食べ歩きをして研究した。何もできないが、何でもやればできると思い挑戦した」と振り返る。
コロナ下でのオープンとなり、時短営業で空いた時間や休業期間は、勉強の時間に充てた。斉藤さんは「半年営業してみて気が付いた、自分が知らないことやできないことを補うため、図書館に行って経営の仕方や料理を学んだり、休みの日にアルバイトをさせてもらったりするなど、さまざまなことを学んだ」と話す。
試行錯誤してきたが、最近は客数も安定し、アルバイトを4人雇っている。客層は30~40代を中心に、ワイン好きの人や食事メインで来る人、斉藤さんが情報配信するインスタグラムやユーチューブを見て来る人も多い。斉藤さんは「始める前は3年続けられたらいいと思い、頑張った。今は次の目標として、多店舗展開も考えている」という。
基本のメニューに加え、旬の食材で作る日替わりメニューも提供する。「YUMEのポテサラ」(572円)、「鴨(かも)の生ハム&ハモンセラーノ」(825円)、「名物ぐつぐつラザニア」(990円)、「レーズンバター」(429円)などがある。酒は、自家製レモンサワー(539円)、ワインやビール、ハイボールなどを用意する。斉藤さんは「現在、ソムリエの資格を取得するために勉強していて、ワインの魅力にはまっている。ワインをあまり飲んだことない人にもお薦めできる、気軽に飲めるものを用意している」という。
「私が何もできない頃から見守ってくれているお客さんも多い。そうした方々のおかげで成り立っているので、感謝している。今後もいろいろと挑戦していくので、期待してもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は18時~翌1時。水曜・日曜定休。6月19日~24日は、特別メニューを提供する周年イベントを行う。