春日部・増田新田農地管理組合が制作したかかしが7月2日、田に設置された。
2019年ごろから、田をスズメやごみ投棄から守るため、かかしを作り設置している同組合。組合員や近隣の住民20人ほどが持ち寄った古着などを使い、10ヘクタールの田に毎年約50~70体のかかしを設置する。
今年は6月から制作を始め、現在約40体設置している。同組合の代表・関根正雄さんは「組合には農家と非農家の人が所属している。普段から草刈りやごみ拾いなどを行い、かかしも一緒に制作している」と話す。
「今年は通りすがりの高齢の方が作ってくれた竹飾りを付けた七夕飾りや、夜見るとはっとするようなかかしもある」とも。
今年は、春日部市と市農業委員会らが進めている、春日部産米を活用した食の新たな地域ブランド創出を目的とした取り組みのため、「笑みたわわ」という品種の栽培を始めた。関根さんは「田の一部、37アールで栽培している。6月初旬の大雨で、稲が水に埋まってしまい、どうなることかと心配した。幸いにも1、2日で水がはけたので、今のところ順調に生育している。うまく育つように願っている」と期待を込める。