10月に始まるバスケットボールの新シーズンに向け、越谷の旅行用品製造販売会社「T&S(ティーアンドエス)」(越谷市弥生町1)がB2リーグの「越谷アルファーズ」にスーツケースを寄贈した。
スーツケースやペットキャリー、旅行用小物などを製造販売している同社。社長の斉真希さんは2021年1月に社長に就任。旅行業界も大きな影響を受けたコロナ禍を乗り切った。
斉さんは「2019年に社長である父が倒れた。私は別の仕事をしていたものの、コロナ禍の影響を受け、先が見えない家業の状況を見て入社。2021年は前年比80%減になり苦しい時期だったが、社員一丸となって乗り切った。経営理念なども一新し、今は第2創業期という気持ち」と話す。
同社は昨年10月に同チームのスポンサーになり、今回は支援の一環として、選手、チームスタッフ、チアメンバー用に40個のスーツケースを寄贈した。斉さんは「当社と同様、越谷市に本拠地を置いて活躍する越谷アルファーズは我が街のヒーローであり憧れ。同じ越谷市民として、地域の一員として、何か力になれないかと考えスポンサーになった。今シーズン、チームと共に当社のスーツケースが遠征で全国各所を旅し、戦いを乗り越え、B1リーグ昇格という夢の実現へ向けて進んでいってもらえれば」と期待を込める。
寄贈したスーツケースは、同社の看板ブランド「LEGEND WALKER」。軽量なポリカーボネートとABS樹脂の混合素材ボディーで、フロントオープン仕様。クッション付きダブルキャスターや多段階キャリーバーを備え、内容量を拡張できる機能も付いている。
同社は、これまでも地域イベントに参加することはあったが、今後は、より地域との関わりを増やしていくという。斉さんは「私は越谷で育ち、この街が好き。当社の従業員も地域住民が多く、地域に支えられているので、地域との関わりを増やし、何か還元していけたら」と力を込める。