春日部市東口周辺の商店活性化のために、SNSを使った広告イベント「#KASUKABE Project」が3月5日から行われる。主催はJAGDA埼玉地区、SadeLab.。
創業100年を超える老舗や3代目による経営など、古くから続く店が残る春日部市東口周辺。市内在住のグラフィックデザイナーSadeLab.の関根隆さんは、もともと東京で仕事をしていたが、自身が育ったところに貢献できればと思い、拠点を春日部に移していた。
まちをもっと盛り上げたいと考えていた関根さんは、「デザイナーとして何かできることは無いか」と、今回の企画メンバーと話し合っていた。春日部駅前にある、1921(大正10)年創業の「もりいずみ靴店」の長岡紀子さんと同級生であったことから、現状などの情報を教えてもらいヒントを得て、若い世代に店に足を運んでもらうためのSNSを使ったイベントを発案したという。
参加方法は、それぞれの店頭に展示されるデザイナー制作のポスターを写真に撮り、「#KASUKABE 」とハッシュタグを付けてSNSにアップ。その画面を店主に見せると記念品がもらえ、さらに4店全部の写真をアップすれば数量限定のエコバッグがもらえる。
ポスターは「クスッと笑えるような、足を止めてもらえるようなデザイン」を、関根さんをはじめとした、市内や近隣に住むデザイナー4人が制作。ポスターが展示されるのは、春日部市東口の青柳本店、栃惣煎餅店、花勘、もりいずみ靴店の4店。
長岡さんは、「私が子どもだった昭和30~40年ごろは、駅前の通りは毎日お祭りのようににぎわっていた。両親はお店の中を走り回っていたような記憶がある」と振り返り、「若い人たちがお店に入り、会話ができるきっかけとなったらうれしい」とほほ笑む。
参加無料。3月12日まで。