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春日部の「クールジャパン」企画発表 地域活性化人材育成事業の一環で

最優秀賞を受賞した共栄大生

最優秀賞を受賞した共栄大生

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 地域活性化人材育成事業の成果報告会が2月28日、春日部市教育センター(粕壁東3)で行われた。主催は内閣府知的財産戦略推進事務局。

共栄大生によるプレゼンのようす

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 内閣府は、インバウンド促進を目指す観点から、地域活性化に資する地域プロデュース人材を育成する新たなモデルケースの創出に向け、JTB 総合研究所に委託し、「クールジャパン地域プロデュース人材育成事業」として昨年11月から春日部市や、市内の事業者、共栄大学の3者での実証調査を行ってきた。

 参加した共栄大の学生31人は全5回の講座を受講。座学とまち歩きから春日部についての情報を収集したり、事業者から生の声を聞いたりし、海外にアピールできる魅力を発見して新たな価値を付与する企画を作った。同日は、全カリキュラムを経た事業成果報告会として、6チームが企画のプレゼンテーションを行った。

 首都圏外郭放水路でプロジェクションマッピングを行う企画、シャッターアート、春日部産の赤米や梨を使った企画、宿場町粕壁宿の歴史に焦点を当てた企画などが紹介された。最優秀賞には、黒田幹太さん、河合麗奈さんら5人のチームが提案した「しんちゃん民泊~しんちゃん家に泊まろう~」が輝いた。海外ではアニメ「クレヨンしんちゃん」の人気が高いということと、現在春日部には1,108件の空き家があることから、同アニメをモデルにした外観や部屋に空き家を改装して民泊にするというアイデア。

 内閣府知的財産戦略推進事務局の川嶋貴樹次長は、「地域の重要なアイテムを海外に発信していこうということや、空き家という社会問題の解決も目指しているところが素晴らしい。今後、6つのアイデアで生かせるものは生かしてほしい。地域の良いものを、地域の人の情熱で盛り上げ、内閣府なども一緒に各地域の素晴らしさを世界中に売り込んでいけたら」と話す。

 同事務局の宇都宮花織主査によると、インバウンド向けの同プロジェクトが行われたのは春日部市が初めて。プロジェクトを通じて得た知見は、今後全国でモデルとして紹介されるという。

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