天ぷら専門店「てんぷら拓」(春日部市粕壁、TEL 070-8934-7269)が12月30日、閉店する。
宮代町生まれの増田拓実さんが2022年1月に開いた天ぷら専門店。増田さんは山梨県の旅館をはじめ、複数店で修業した後、独立した。
カウンター7席のみで、増田さん1人で切り盛りしている。季節の野菜をはじめ魚介類の天ぷら、天丼や茶わん蒸し、水菓子などもある。一番人気はサツマイモの天ぷら。
増田さんは「オープン当初から来客は続いていてありがたく思っている。開店当初は、オペレーションがうまくいかずに怒られたこともあったが、そのおかげで気持ちを切り替えることができた。今でもお客さまの前に立つのは緊張するが、当初はもっと緊張していた」と振り返る。
開店当初から、5年ほどで東京への移転を考えていた。神楽坂で理想とする物件を見つけたことから、年内で春日部の店を閉め、移転することを決めた。
増田さんは「現在、閉店まで満席状態。『寂しい』とか『もう少し営業してほしい』と声をかけてくれるお客さんも多く、寂しくもあるが、思ったよりファンでいてくれるお客さまがいてうれしくもある。皆さまにお世話になった。新天地でも、毎日満席になるように努力をして、自分らしく営業を続けられたら」と笑顔を見せる。
営業時間は18時~21時30分。水曜定休。神楽坂の店は2月上旬オープン予定。