商業施設「EQUiA越谷(エキア)」(越谷市弥生町 4)の東武ストアが4月11日、生体認証を活用して決済などができるセルフレジを導入した。
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2023年8月、東武鉄道(墨田区)と日立製作所(千代田区)が、生体認証を活用した共通プラットフォームの立ち上げに合意した。
同プラットフォームでは、デジタル空間上に個人の属性情報「デジタルアイデンティティ」を保存し、指の静脈などの生体認証をひも付け、買い物や宿泊のチェックインなど日常生活のさまざまなサービスをスマートフォンや IC カードなどを用いることなく利用できるようにする。
同店では6台のセルフレジに導入。装置に手をかざして指の静脈で生体認証を行い、決済やポイント取得、年齢確認を行い酒類の購入もできる。
東武鉄道広報部部長の小林秀一さんは「指の静脈認証を活用したセルフレジの導入と、生体認証で年齢確認、ポイント付与、クレジットカード決済がセットで行えるのは国内初」と話す。他店と比べてキャッシュレス決済の利用が多いことから同店への導入を決めたという。順次、県内のみずほ台店、新河岸店にも導入する。
利用にはウェブサイト「アイデンティティポータル」で事前登録が必要。個人の属性情報やクレジットカード、連携したいポイント会員情報を登録し、各店で本人確認の上、生体情報を登録してひも付けする。
日立製作所のマネージド&プラットフォームサービス事業部、セキュリティサービス本部IDソリューション推進部主任技師の清藤大介さんは「ゆくゆくはスポーツクラブやレジャー施設、ゴルフ場などに導入していけたら。労働力不足の解決につなげたい」と話す。