埼玉県内で映像制作を行う4事業者が4月12日、「映像制作協同組合 彩(いろどり)」を設立した。
越谷市内で動画制作事業などを展開する「Catch a time studio」「STUDIO MOVE」「スズナル」「山崎メディアミックス」が共同で設立した同組合。
同組合理事長の浅沼奨さんは「2021年ごろから個人で動画制作を行う人が増え始めた。仕事の基礎を知らず、見積書の書き方なども分からない人たちがいて、業界の価値低下を危惧していた。依頼主のコンセプトをくまずに制作している話も耳にしたことから、以前からつながりがあった事業者と組合を立ち上げた」と話す。
「組合を通すことで顧客から信頼が得られることや、組合内で得意分野の仕事を振り分けできるなど、支え合えるのも利点」と浅沼さん。同組合では現在、プロモーション用・教育用コンテンツなどの動画制作、動画生配信、動画マーケティングのコンサルティングなどに対応しているという。
浅沼さんは「映像制作の協同組合は埼玉県内で初めて。今後は行政や企業に働きかけて仕事を獲得していきたい。ゆくゆくはデザイナーやライターなども集め、映像のみならず制作物全般を請け負う体制を整えていきたい。クリエーター育成にも力を入れ、動画セミナーなども開きたい」と意欲を見せる。