
道の駅庄和(春日部市上柳)の敷地内に現在、ツバメが飛来している。
3月22日に今年初めてツバメが飛来。徐々に数が増え、現在は施設内を複数のツバメが自由に飛び回り、利用者の目を楽しませている。
数年前は本館の軒下の巣に多くのツバメがいたが、近年はトイレのある建物や本館裏の壁にも多く集まるようになった。同施設でツバメの観察や研究を行っているNPO法人バードリサーチ研究員の神山和夫さんは「ツバメに人気の場所が10年ほど前と比べると変わった。ツバメはカラスなど天敵から身を守るために人けが多いところに巣を作るので、ほかの施設などでもトイレ付近は人気の場所」と話す。
同団体は、道の駅庄和で2013(平成25)年にツバメの巣に温度計を設置してツバメの子育ての期間の調査などを始めたことをきっかけに、飛来する時期の調査やふん受けの設置などを続けている。今年も新たに人工の巣を1カ所設置した。
神山さんは「昨年は、11月から12月にかけてひながかえり、季節外れに子育てをしているツバメがいた。ツバメは巣が多い所に集まるという習性がある。ここは周りを田畑に囲まれ餌の虫が多い場所であることや、施設の方々がツバメを大切にし、巣を壊さずにそのままにしていることなど、ツバメには人気がある場所なので季節外れの居残りツバメがいたのでは」と話す。
同施設には30以上の巣があり、これからゴールデンウイークにかけて多くのツバメが飛来。1シーズンに約160羽が巣立つ。