東武動物公園駅西口駅前の東武鉄道杉戸工場跡の遊休地で10月6日、東武鉄道(東京都墨田区)、良品計画(豊島区)、日本工業大学(宮代町学園台4)と宮代町民での遊休地活用に向けた交流イベントを行った。
東武動物公園駅西口駅前にあった東武鉄道杉戸工場が、2004(平成16)年3月末に廃止し南栗橋工場へ移転。空いた5ヘクタールの土地で区画整理を行い、駅前広場を設置、道路整備などを行った。
同イベントは残存する土地を、まちづくりに生かす利用方法を官・民・学で考えるためと、あわせて同所を実験的に使う交流会として行った。
主催の日工大 建築学部建築学科の佐々木誠教授は、「宮代町のシンボル的な場所であり、有効に活用してもらいたい。ただ収益を上げるだけの場所ではなく、宮代の農業や人が生かせる場所にできれば。町内にある産直や農業体験などができる『新しい村』と役割を分担しながらWin-Winになれたらと考えている」と話す。
東武鉄道のまちづくり推進統括部 福田康人部長は、「開発を検討中の同地が、いろいろな世代の方が交流し、地域に賑(にぎ)わいをもたらす起点の場所となれば」と話す。
良品計画のソーシャルグッド事業部長 生明弘好 執行役員は、「宮代町には東京に通う人、新規就農する人、コワーキングで活動する主婦の方々が多くいる。高齢者や日工大の学生も地域に関わっているので地域協働できる可能性を感じた。まちの活動に参加するなどして、どのような新しいコンテンツができるかなどのフィールドワークとしても注目している」と話す。
町民のまちづくり団体「宮代2.0」や日工大生を含め約40人が集まり、バーベキューを行いながらゆるやかな交流が行われた。今後の詳細についてはこれから精査していくという。