首都圏外郭放水路(春日部市金崎)で8月12日、見学者向けに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により落ち込んだ観光消費回復を目的とする「かすかべプレミアム付商品券」の販売を始めた。
同施設は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から3月2日から見学会を中止していた。7月15日から、マスク着用や検温、問診票記入や地下神殿内での大声での会話を控えてもらうことや、3密回避などの感染防止対策を行い、7月中は埼玉県民のみ対象、8月からは県民以外も対象にするなど段階的に見学会を再開している。
「新型コロナウイルス感染症拡大により消費が落ち込み、市内の飲食店を始めどの事業者も厳しくなっている。首都圏外郭放水路は、市外からも人が来る施設。お土産を購入していただいたり、市内で回遊してもらったりする仕組みを作るため、この商品券を作った」と市観光振興課担当者は話す。
商品券は飲食店や小売店などの取扱加盟店で使える。第1弾として、使用期間が8月12日~来年1月31日で、4,500円分(500円×9枚)使える販売額3,000円のものを販売開始。第2弾として10月~来年2月28日で3,000円(500円×6枚)分使える販売額2,000円のものも、今後販売予定となっている。
「ランチをして、何か購入していただいたら消費できるような金額に設定している。12日現在、市内の飲食店や小売店、観光農園など40店舗が加盟。春日部ならではの体験やお土産が購入できる場所をはじめ、取扱加盟店も受け付けている」という。
同商品券について、11日夜に市から情報配信したところ多くの問い合わせがあった。「商品券の期限は半年ほど。半年掛けて使い切っていただければありがたい。市内のいろいろなところを回っていただ頂き、少しでも事業者の支援につながれば」と期待を寄せる。
各商品券とも見学会1回につき、1人5冊まで。見学会予約サイトでクレジット決済か、見学会で現金で購入する。受け取りは同施設のほか、「道の駅 庄和」「東武トップツアーズ 春日部駅支店」でも受け取れる。