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首都圏外郭放水路の調圧水槽、年に一度の全面清掃 施設内の安全確認作業も

開口部から不整地運搬車を搬入する(提供=国土交通省 江戸川河川事務所)

開口部から不整地運搬車を搬入する(提供=国土交通省 江戸川河川事務所)

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 首都圏外郭放水路(春日部市上金崎)が年に一度の調圧水槽内の清掃を11月18日に開始した。

次々と重機が搬入される

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 近隣河川の増水した水を江戸川へ排出するなどの役割を担う同施設。施設が稼働後、調圧水槽内の見学会スペースは通常人力で土砂の撤去作業を行っているが、台風シーズンが終わった頃に年に一度、重機を使い全面清掃を行っている。

 首都圏外郭放水路管理支所の職員は「一般の方が見学で入る施設なので、衛生面などの理由もあるが、床の異常がないかなどや、次の台風シーズンに備え、施設の安全確認も兼ねて清掃作業を行っている。今年はおおむね2週間ほどかかる見込み」と話す。

 泥を取るためのペイローダーや泥を運搬する不整地運搬車を使って清掃を行うため、通常見学者が入る入り口ではなく、調圧水槽上部にある縦4メートル・横10メートルの開口部から重機を搬入する。

 今回の清掃では、河川の水を取り込む立坑に続く5つの地下トンネルの中の第4・第5立坑内のトンネルも併せて行っている。「トンネルの清掃は、年に2回行っている。現在は歩けないほど土砂がたまっているので、スムーズに排水するためや、トンネル内に異常がないか点検作業を行うために清掃している」という。

 台風19号の影響で施設が稼働した際には、多くのメディアで取り上げられ、ハンガリーのアーデル大統領が来日の際に見学に訪れるなど、注目を集めた。「きちんとメンテナンスをして、今後の施設のスムーズな稼働や、見学などで施設の有用性などをより多くの方に知っていただきたい」と職員は話す。

 見学会は、見学エリアを一部変えて開催している。

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