越谷市で、商工業者、企業、店舗への応援を「#越谷シークレット花火」「#(店名か会社名)」のタグを付けてSNSに投稿し、投稿数に応じて後日花火を打ち上げる「シークレット花火・越谷応援プロジェクト」が始まった。主催は越谷商工会議所青年部。
「#越谷シークレット花火」「#(店名か会社名)」のタグを付けて投稿する
同会議所青年部の会長、畔上順平さんは「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、この半年間大打撃を受けている市内の商工業者の皆さんから『お客さんが激減した』『会社が倒産するかもしれない』などのつらく悲しい声をたくさん聞いてきた。補助金や金融機関からの融資を頼りに、この半年間を乗り越えてきたが、まだ先の見えない日々を送っている市内商工業者がたくさんいる」と話す。
「4月の終わりから、気持ちだけでも上げていこうと、何かできないか考え始めた。毎年7月に行う『越谷花火大会』が中止となったことや、全国で行われたシークレット花火を参考に企画した。花火を上げるだけではなく、事業者に対して市民の皆さんからエールを頂いて、そのエールを花火に変えるイメージ。皆さんからの応援が多ければ多いほど打ち上げる花火を増やしていきたい」と畔上さん。混乱や3密を避けるため、花火を上げる日時や場所は公開しない。
同会議所のインスタグラムかツイッターアカウントをフォローし、「#越谷シークレット花火」「#(店名か会社名)」のタグを付けてインスタグラムかツイッターにエールの言葉と共に投稿する。写真は、飲食店の場合は、店の料理など、会社などの場合は看板やサービスが分かる写真などの添付を推奨する。「われわれも頑張らなければならない。企画への参加企業を募集している。参加企業は同ページに掲載するので一緒に宣伝できる。大きなムーブメントにしていきたい」と力を込める。
8月24日に情報を公開したところ、26日14時現在で88件の投稿があるという。
「お金などの物質的なものも必要だが、先が見えない不安に対しては心の問題でもあり、モチベーションが必要だと感じている。誰もこの不安を解消できる手だてがない。誰かに頼ってもいつになるか分からないので、せめて自分たちで心に火をともしたい。この企画をきっかけに、3密に気を付けながらあそこのお店に行ってみようとか、まちのにぎわいなどにつなげていけたら」と期待を込める。
投稿者3人に賞品が当たる抽選も行う。投稿は9月25日まで受け付ける。