東武動物公園(宮代町須賀、TEL 0480-93-1200)が12月22日、冬季限定で行っているサルとカピバラの露天風呂を冬至にちなんだゆず湯にした。
同園の露天風呂は2008(平成20)年、寒さをしのいでもらおうと冬季限定で、サルに露天風呂の提供を始めた。サル同士が寒いときに身を寄せ合うことで起こる過度のグルーミングや皮膚の乾燥などにより起こる脱毛を防ぐ目的もある。
アカゲザルが気持ちよさそうに露天風呂に漬かる姿は冬の風物詩。今年は12月11日に提供を開始した。露天風呂の提供期間中は、カピバラを展示しているリスザルの楽園にも湯を張ったたらいを設置。カピバラが湯に漬かる姿も見ることができる。
22日は冬至にちなみ、ゆず湯を提供。園内の植物エリア「ハートフルガーデン」で取れたゆずをアカゲザル50頭がいるサル山の露天風呂に約50個、カピバラのたらいには約30個、それぞれ使った。
飼育員がアカゲザルの露天風呂にゆずを入れると、サルはゆずを手に取り思い思いの場所で食べたり、食べながら湯に入ったりしていた。カピバラは、ゆずと一緒に差し入れたイモやリンゴを食べたり、湯に入ったりしていた。
飼育員の谷仲由妃さんは「アカゲザルは、とても寒い日には、露天風呂の隅の方でずっと湯に入っている。かんきつ系の食べ物をやると漬かりながら食べるが、今日も夕方ごろには、ゆずを食べ切ってしまうのでは」と話す。
露天風呂の提供は土曜のみ。開始時間は、サル=11時、カピバラ=11時30分。湯が冷めるまで。来年2月26日まで。同園の開園時間は、10時~20時(イベント期間中、曜日により変更あり)。入園料は、大人=1,800円、中高生=1,500円、3歳~11歳=800円、60歳以上=1,100円。