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「春日部大凧あげ祭り」  3年ぶりの開催で「伝統の継承できた」

上若組が作成した「春日部」の大だこ

上若組が作成した「春日部」の大だこ

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 「春日部大凧(だこ)あげ祭り」が5月3日、3年ぶりに開催された。

下若組が作成した大だこ「躍進」

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 江戸時代に始まった同祭。2020年と昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止した。今年は規模を縮小し、無観客で開催。春日部市庄和大凧文化保存会をはじめとする関係者が江戸川河川敷に集まり、「春日部」「躍進」と大書した2枚の大だこを揚げた。

 大だこの大きさは、縦15メートル・横11メートル。縦30センチ・横45センチの和紙を3000枚ほど貼り合わせている。例年1月から作成に取りかかり、祭り当日に行う仕上げは、同会の上若組・下若組が6時30分ごろから、それぞれ骨組みにたこを貼り付けたり糸目をたこに結ぶ「糸目つり」を行ったりした。

 両組とも14時ごろから風が吹くタイミングを待ったが、風はなかなか吹かなかった。16時ごろ、下若組が「躍進」の大だこ揚げを開始。組長の鐘の合図を受け、約100人の引き手が一斉に揚げ綱を引き走ったものの、大だこは揚がらなかった。16時55分には、上若組が「春日部」の大だこ揚げを行ったが、風はなく、大だこは揚がらなかった。

 同会会長の川島栄さんは「1日だけだったが3年ぶりに開催できた。風をずっと待っていたが、14時過ぎにぱたっとやんでしまった。揚がらなかったのはくやしいが、けが人もなく、初節句の祝いもでき、祭りは成功したと思う。180年の伝統がある祭りを開催できたことで、伝統の継承はできたのではないか」と話す。

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