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越谷にテイクアウトメインのカフェ 古民家再生への思いでつながり広がる

(左から)りゅーじろうさん、加藤広美さん、加藤学さん

(左から)りゅーじろうさん、加藤広美さん、加藤学さん

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 テイクアウトメインのカフェ「A.myu & village(アミューアンドビレッジ)」(越谷市大成町2、TEL 048-907-1355)が3月21日、オープンする。

フルーツサンド

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 越谷市場のフルーツサンド店「A.myu & Kitchen」が移転し、店名と業態を変更した同店。席数は10席。店主を務める加藤広美さんは、20年ほど前からアメリカやヨーロッパの古着を販売する店を営み、その後は製造した抱っこひもや婦人服をネット販売していた。コロナ禍になり、「暗いニュースが多い世の中で自分ができる何かをしよう」と2021年5月、越谷市場にサンドイッチ店を開店した。

 営業は順調だったものの、立地の関係から新たな営業場所を探した。加藤さんは「レイクタウン周辺で古民家を探していたところ、この古民家に一目ぼれした。古民家を選んだのは、今ある物に手を加え、ぬくもりが感じられるものに作り上げることが好きだから」と話す。

 見付けた古民家の持ち主は偶然にも、市場で加藤さんが出店していた場所に以前出店していた人だという。

 「今は亡くなっているが、この家から同じ場所に出勤していたことを思うと、引き寄せられたような感じがして、この場所にさらに愛着が湧いた。この建物には人を引き付ける魅力があると思う」と加藤さん。「古民家の管理者もここを何とか生かしたいという思いを持っている人だった。リノベーションを手がけているりゅーじろうさんとも古民家再生への思いが同じで、意気投合。多くの偶然が重なり何かに導かれているかのよう」と振り返る。

 同店は「古民家の再生、心の再生、身体の再生」がコンセプト。五感を使い、体感して、心や体を癒したり、リアルなコミュニケーションが取れたりする場所を目指し、今秋までに飲食スペースを増やしイベントスペースもオープンする予定という。

 販売商品は「いちごフルーツサンド」「MIXフルーツサンド」(以上650円)、「オレオバナナサンド」(600円)、「発酵バターのスコーン」(360円から)、「オリジナルブレンドコーヒー」「アイスコーヒー」(以上490円)などがある。全品テイクアウトできる。ウッドデッキや庭のテーブル席でも飲食可能。

 「今後はスパイスカレーやホットサンドなどメニューを増やしていく。できるだけ体に優しい飲食を提供する」と加藤さん。「コンセプトに共感して多くの人が楽しみながら古民家再生を手伝ってくれた。デザインをはじめとした世界観も見てほしい。いろいろな出会いや発見もあると思うので気軽に足を運んでもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~18時。月曜定休。

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