食べる

春日部にタップルーム併設のブルワリー 地ビール4種販売

(左から)筒野隆広さん、筒野広康さん

(左から)筒野隆広さん、筒野広康さん

  • 58

  •  

 春日部市のブルワリー「Maruko Brewing(マルコブルーイング)」(赤沼、TEL 048‐734‐0501)が5月5日、オープンする。

ホップを多く使った「きんマルコ」

[広告]

 野菜や米、卵などを生産・販売していた「たまごくらぶ」が業態変更した同店。代表の筒野広康さんは、明治時代に赤沼でビールを製造販売していた「マルコ商会」のビールを復刻しようと外部に委託。し、2004(平成16)年から春日部産の赤米を使った「赤沼ロマン」を販売していた。

 自分で地ビールを造りたいと思っていた筒野さんは、栃木県にある醸造所で研修を受けたり、醸造施設を作ったりするなど準備を進め、4月12日に醸造を始めた。

 ブルワリーにはビールをその場で味わえるタップルームを併設し、量り売りもする。ビールは、赤米を米こうじにして使った無濾過・非加熱の4種。筒野さんは「麦芽の種類の配合で色合いが変わり、ホップの種類で苦みと香りが変わる」と話す。

 赤沼ロマンビールをイメージした「あかマルコ」、小麦麦芽を使ったフルーティーで酸味がある「しろマルコ」、ホップが多く苦みとフルーティーさを強調した「きんマルコ」、チョコレートモルトを使う黒ビール「くろマルコ」(以上約300ミリリットル=550円)がある。「黒マルコは、麦芽を煮ている時にコーヒーのような香りがする。深いりのコーヒーのようなイメージ。個性を出したいと思い、隠し味としてコーヒーを入れた。発酵の段階で味が融合していく」(筒野さん)

 醸造に加え、ビールの注ぎ方なども練習している筒野さん。小規模ブルワリーだからこそできることを伝えていきたいという。「それほど多くは醸造できないため、お待たせすることもあるかもしれないが、その分楽しんでもらえたら。大量生産ではないからこそできることがある。出来たての香りや熟成したものの味わいの違いも感じてもらえる。いろいろなビールの種類や原材料を知るきっかけや、グラウラーを使い自分好みのビールを持ち運ぶなど新しいことを生活に取り入れる一助にもなれたら」と力を込める。

 営業日は金曜~日曜。営業時間は13時~17時30分。駐車場は10台。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース