春日部の通信制高校「松実高等学園」(春日部市中央1)の生徒らが制作したメタバース空間「メタバース校」が4月1日、開校する。
「どのような環境にいても学べる場所を作りたい」との思いから、同校1年生の松田俊さんと、3年生の原山光太郎さんが中心となり、2月末に開発を始めた「授業ができる・受けられる」メタバース空間。授業の時間や自身の勉強の合間に制作を進めた。
原山さんは「メタバース空間は、通常のオンライン授業よりも意思疎通がしやすいと思う。自分の好きなアバターを使い、好きな空間で授業を受けることができる」と話す。
開校についての発表は、21日から開催している学園祭「松実祭」でスライドショーを使い行った。学科は3コース。各コースで高校卒業資格も取得できる。高校卒業資格の取得をはじめスタンダードな授業を行う「メタバースコース」、イラストや動画編集などに特化している「クリエイティブコース」、起業に特化した「イノベーティ部コース」があり、募集定員は各150人。
松田さんは「校名は近日中に発表する。まずはベータ版で運用していく。既に、新高校生からの問い合わせも数件ある。メタバース空間を一緒に開発してくれる人も募集中」と話す。