共栄大学(春日部市内牧)国際経営学部・伊藤ゼミと講談社のVRアイドルプロジェクト「Hop Step Sing!」がタイアップし、中学生・高校生向けの情報教育教材を開発した。
「Hop Step Sing!」は、講談社(東京都文京区)、講談社VRラボ制作によるVRプロジェクト。VRアイドル3人がアイドルになるまでのサクセスストーリー。情報教育教材には同キャラクターが登場し、選挙運動や情報漏えい対策にまつわるストーリーやクイズを展開する。
同ゼミの伊藤准教授は2016(平成28)年、学習院大学計算機センター特別研究プロジェクトの一環とした研究目的で、講談社の同VRアイドルプロジェクトを用い、パソコンのみで動作する「選挙運動編」を開発。伊藤さんは「高校で実験授業を行った結果、高い教育効果が得られた。その後一般公開したいと思っていたが、できていなかった」と振り返る。
「コロナ禍でオンライン授業が増えたなどのタイミングもあり、多くの学校での活用や、中高生の学びの機会を増やしたいという思いから、講談社と講談社VRラボ協力の下、パソコンだけではなくタブレットやスマートフォンにも対応した教材を作ることになった」と経緯を話す。
今年の6月ごろから同ゼミの女子学生4人がコーディングを一から行い、「選挙運動編」と「情報漏えい対策」の2種を開発。10月23日に無料公開した。
河合麗奈さん(3年)は「コーディングは初めてで、皆でゼロから勉強した。中高生に、クイズに答えるなどゲーム感覚で楽しみながら学んでもらえたらうれしい」と話し、鈴木ひかりさん(3年)は「キャラクターのイメージを崩さない色使いや、操作のしやすさなども考えた。フルボイスなので楽しんでもらえると思う」と笑顔を見せる。
公開は3年間の予定。パソコン・スマートフォン・タブレット端末で見られる。閲覧無料。