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越谷・移動式の畑「ポップアップファーム」で収穫 コミュニティー作りの契機に

南荻島出津自治会館II「みずべのアトリエ」に設置したポップアップファーム

南荻島出津自治会館II「みずべのアトリエ」に設置したポップアップファーム

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 越谷市の南荻島出津自治会館II「みずべのアトリエ」(越谷市南荻島)で6月19日、農業関連事業を行う「Share Re Green(シェアリグリーン)」(瓦曽根)が開発した移動式の畑での作物収穫イベントが行われた。

紅あかりを収穫している様子

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 2020年に創業し、コミュニティーファームの運営や、食育事業の一環として野菜加工商品を販売している同社。社長の瀬戸山匠さんは大学生の頃、ラオスで約2年間生活したことから農と食に興味を持った。

 瀬戸山さんは「ラオスでは、隣人との助け合いや、朝ご飯に隣人を呼んだり、畑仕事をしながら誰かと話したりしているというような、昔の日本にもあっただろう人との関わり方や、生きるための循環式農業を見た。日本の都市部では農と食が分断されているので、ラオスで体験したことを日本式にアップデートして広めたいと思った」と振り返る。

 瀬戸山さんは移動式の小さな畑「POP-UP FARM(ポップアップファーム)」を開発した。廃材を使い、縦50センチ・横80センチのボックス型でキャスター付き。土の下には水をためる器を設置し、植物が下からも水を吸い上げられる仕組み。

 瀬戸山さんは「通常の畑に近い環境を再現した。プランターだと育てられる野菜に限界があり、水やりなど手間がかかる。畑の環境を再現すれば最低限の手間になる上、畑の説明がしやすい。移動式なので、日当たりの良いところに移動できるし、イベント出展もでき、いろいろな人に見てもらえる。誰でも農業体験をしている感覚にしたかった」と話す。

 4月から、同館に設置したり、渋谷のイベントにも出展したりするなど活動を開始。4月半ばには、同館に設置した畑で、ボランティア団体「くらうど」と近隣の子どもたちがジャガイモやカブ、トマトなどを植えるワークショップを開催。今回のイベントではジャガイモとカブの収穫を行った。参加した児童は「ボックスや土作りから参加している。育ってうれしい」と話した。

 瀬戸山さんは「地域の方々が中心となって農業体験イベントを行うことで、大学生と子どもなど、新たな接点ができる。農と食はコミュニティーを作るのによい媒介になるので、多世代のつながりが生まれると良いと思う。ほかの地域でも展開していきたい」と意欲を見せる。

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