東武動物公園(南埼玉郡宮代町須賀、TEL 0480-93-1200)で昨年10月に誕生したアルパカ「しらたま」が夏に備えて生まれて初めて毛を刈った。
同園では計4頭のアルパカを飼育している。昨年10月19日に生まれた雌のアルパカは現在生後8カ月。名前は公募し、「しらたま」となった。
人工保育のしらたまは、生まれたばかりの頃は飼育員によくついて回り、よく鳴いていた。飼育員の松村和博さんは「現在はお母さんのコナユキ、お姉ちゃんのましろと一緒の空間で生活している。相変わらず人懐っこい」と話す。
同園では年に一度4月ごろに毛を刈っている。「しらたまは、今年は刈らずにおこうと思っていたが、最近雨が続いて、湿気も多く暑そうだったので、急きょ刈ることになった。毛を刈っている時もおとなしく、刈られた後は涼しそうに見える」と松村さん。
同園は、6月1日に動物園と一部施設の営業を再開。3月から約3カ月間臨時休園し、収入がほとんどなかった。動物の餌代が年間約4,500万円かかることから、補填(ほてん)できる策を模索。休園中に一般の人から「何か応援できることはないか」との問い合わせメールもあったことから、「何か形にできる方法でできればと、6月15日にオンラインショップを開始した」と同園広報担当者は話す。
オンラインショップではTシャツやポストカード、トートバッグのグッズ付きで「東武動物公園 応援プラン」として販売。「6月末の時点で約250万円の売り上げ。諸費用を除き、売上げは全額餌代にしている。いまだ苦しい状況ではあるが、皆さまに応援していただき、助けていただいて、うれしく思う」と話す。